土地の形状や周辺環境を
熟知したうえで設計した家

変形地

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道路から奥まった敷地の
可能性を見出す

BEFORE

施工前

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敷地に通路部分が加わった形状「旗竿地」

変形地のひとつ、旗竿地(はたざおち)。敷地に通路部分が加わった、旗と竿がくっついたような形状の土地は街中でよく見受けられます。例えば100坪の土地となると広いぶん高額になるため分割し、道路に面した敷地と、その奥にあたる敷地を旗竿地と呼び売りに出されています。この旗竿地に家を建てて一年半になる四人家族のF様邸をご紹介します。

旗竿地の特性を見極め、快適空間をご提案!

道路に面していない旗竿地に建てる場合は光をどこから取り入れるのかがポイント。そこで、F様邸では日当たりや周辺環境などを考慮して凹型の家ではなく、凸型を提案しました。
凹型でへこんだ部分を中庭にした場合、中庭にあまり日が当たらないうえ、隣家から庭が丸見えになってしまいます。見張られているような家では寛げないので、凸型にしてプライベート空間を確保しながら光や風を有効的に取り入られる家にしました。
(ジューケン 一級建築士/吉川)

AFTER

施工後

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一見不利だと思われる旗竿地を設計でプラスに

ーー旗竿地に対して不安はありませんでしたか。例えば入口の幅とか日当たりとか。
ここの入口は3.5mあり、旗竿地の中でも幅が広くて車を止めても人が出入りする余裕があります。通路部分はちょうどガレージになるし、車は4台駐車できるので問題ありません。日当たりは購入前に何度も確認してそれほど悪くないことがわかったし、設計次第でなんとかなると思いました。
――実際に設計図が上がってきたとき、どんな感想を持ちましたか。
夫・妻
おおーーーー!
ほぼ1回目の図面のまま建てました。一番驚いたのが中庭の位置。僕は凹型の家にしてへこんだ部分を中庭にと考えていたのですが、図面の家は凸型で、角の二箇所が庭になっていたんです! 斬新なデザインだと思いました。
――玄関横の外庭と、畑のある中庭。用途の異なる庭ですね。
じつは家庭菜園をやりたいなーと思っていたのですが、ジューケンさんには伝えてなかったので、図面に畑があることにびっくりしました。うれしい偶然ですね。
凹型の家にしていたら、少し暗い中庭になっていたと思います。しかし、玄関横の外庭のおかげで日が入る明るい家になりました。
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走り回る子どもを見守ることのできる安心感

――「家事がしやすい動線」を希望されていた奥様、使い勝手はいかがですか。
洗濯をして干して畳むという一連の作業がとてもスムーズなんですよ。洗面所に洗濯機があり、横のガラス戸を開けると、ウッドデッキがあり物干しスペースになっています。そして、乾いた洗濯物はL字のウッドデッキでつながっている和室に取り込んでそこで畳む。右から左へ、流れるような動線になっています。
――洗濯物を持って家の中をウロウロしなくていいんですね。
はい。この動線はとても気に入っています。
洗面所、縁側、和室、キッチンがつながっているから子どもが走り回っています(笑)。
キッチンに立っていても家全体に目が行き届き、子どもがチョロチョロしているのが見えるので安心です。
――見渡せるところがすべてつながっていますね。
はい。子どもは本当に外が好きで、リビングからでも玄関からでもすぐ外庭に出れるので、ここでもぐるぐる回ってます(笑)。
外庭は板で囲っているので外からは見えないし、子どもが道路へ飛び出す心配もありません。外庭側から風も入ってくるし気持ちがいいんですよ。
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家族一人ひとりの楽しみが増えていく

――明るくて広い玄関に自転車を飾っているんですね。
自転車があるから、玄関を土間のように広く取りました。玄関と外庭が地続きになっているから開放感があります。ロードバイクはトレックというブランドのもので、主に街中を走ります。
――壁には黒いレンガを使っていますね。
自転車を上げ下ろしするときにタイヤの汚れがついてもいいように、黒のブリックレンガにしました。自転車をオブジェのように飾ることで玄関がより広く使えます。
――玄関と外庭、リビングと外庭もつながっていますね。
はい。外庭はリビングの一部でもありますね。外庭でバーベキューをはじめたんですよ。
外庭とキッチンも近いので、準備や片付けがしやすいですね。子どもも喜んで手伝ってくれます。
――お隣さんの目線や音は気にならないですか。
まったく気になりません。お隣さんには子どもを預かってもらったり、バーベキューをしたり、メダカやグッピーをいただいて飼うことになったり、家族ぐるみでおつきあいをしています。家を建てたことで新しく始めることが増えましたね。
――家庭菜園も新しいことのひとつですね。
そうですね。これまでトマト、きゅうり、なすび、大根、白菜、おくらなどを収穫しました。キャベツは失敗しましたけど(笑)。とれたての野菜が本当においしくて、生のままサラダにして食べています。大根の甘さとみずみずしさに感動しました。お漬物も漬けてるんですよ。
子どもの成長とともに、家族それぞれに出会いや発見が増えるでしょうからこれからが楽しみです。今は二階の子ども部屋はおもちゃ置き場であり、僕の筋トレ部屋として使っていますが、もう少し子どもが大きくなったらバーベルは置けなくなってしまいますね(笑)。
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Data:廿日市市 F様邸
家族構成
夫婦+子ども二人
敷地面積
200.69㎡(60.7坪)
建物面積
100.03㎡(30.25坪)
竣工
2016年3月19日
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