土地の形状や周辺環境を
熟知したうえで設計した家

大型地

*


しばらく利用されていなかった
140坪の広大な
遊休地に建つ家

BEFORE

施工前

*

田んぼを更地にしたままにしていた

広島市の中心部から東へ車で約1時間、田園風景に住宅が点在する東広島市黒瀬町のH様邸。以前はこの土地でも奥様のお父様が米作りをしていた田んぼでした。その田んぼを更地にして年月が経ち、有効活用されないままの遊休地になっていました。
ここに家を建てて半年になるH様一家。1ヵ月後には女の子が誕生し、家族三人と愛犬一匹の新たな生活が始まろうとしています。
ベッドタウンに見受けられる遊休地に、H様はどのような暮らしを描いているのでしょう。

可能性がある遊休地だからこそ、
ポイントを抑えて設計

遊休地でしかも140坪もある中に戸建住宅を建てるとなると、可能性をいくらでも広げられますが、敷地と家と周囲のバランスをとることが重要になります。そのためにH様邸では、安心感と開放感に、デザイン性と機能性を加えました。
プライベート空間を確保するために、複数の箱を組み合わせたような外観にしました。例えば和室と二階は、道路や隣家から見ると衝立のような役割になることで、リビングでは開放感と安心感を得られるように。リビングの高い天井から降り注ぐ朝日は、家族のための「守られた光」をイメージしました。
(ジューケン 一級建築士/吉川)

AFTER

施工後

*

140坪の土地に、田舎の平家のような落ち着きを

――山と田んぼの緑、空もきれいですね。この土地はもともと田んぼだったのですか。
はい。父が数年前に田んぼを更地にしました。家の前の田んぼでは今でも父がお米をつくっています。ここは程よく田舎でスーパーも近くて生活しやすいんですよ。
――はじめから注文住宅を考えていたのですか。
いいえ。「家を建てるならまずは住宅展示場でしょう」と思っていたので、モデルハウスをいくつか見ました。僕は田舎の広い家が理想だったので、廊下を10cm広げて、トイレも広くしてほしいなどとメーカーの方に相談をすると何かと特注になり建築費が高額になって。
――理想と現実はずいぶん違ったのですね。
はい。僕は佐賀県出身で、実家は広くて自然に囲まれて育ちました。田舎の平家をイメージしていたのですが、今時の家は通路も狭いんです。設計図の時点でイメージとは全然違う家になってしまい、高い買い物をするのにこんなものなのかーと諦めかけていました。
――イメージしていた田舎の平家と設計図とでは何が違っていたのですか?
設計図は140坪の真ん中にどーんと建つ総二階の家になっていたんです。規格商品だから仕方ないのでしょうが、土地と家のバランスもいまいちで。
そんななか住宅情報誌を見て、注文住宅を建てるジューケンさんが気になったんです。
資料請求も約束もせずバイクでいきなり行きました。そこで吉川社長に話しをして数日後、もう設計図ができ上がってびっくりしました。
――どんな要望を伝えたのですか。
リビングは広く、リビングから離れたところに和室を、趣味室とパントリーと中庭が欲しい。寝室は一階にあるといいなと。やはり田舎の平家が理想なので。
――だから二階は子ども部屋のみで、あとは全部一階にあるのですね。
そうです。設計図を見てびっくりしました。「ここに住みたい!」と思いました。総二階の家は部屋数が多くなり、将来使わなくなる部屋ができてしまうのを避けたかったんです。
二階の子ども部屋よりも家族みんなで過ごす一階を重視したかったので。子ども部屋の居心地が良すぎるとリビングにいつかなくなる可能性があるし(笑)。
――前を通る人がびっくりするような外観ですね。
僕たちも敷地の生かし方、家の形にびっくりしました。一階がコの字型になっていてリビングの向かいに和室があり、間の凹んだ部分に中庭がある。和室側は直角で、リビング側は少し開いた台形のような形です。ガレージは屋根付きで、いい意味でいびつな形ですね。
私はテレビ番組の「建もの探訪」が好きでよく見ていましたが、それでも思いつかないおもしろい家だったのでうれしかったです。
予算がちょっとオーバーしてでも住みたいと思いました。細かいイメージを伝えると、吉川社長がこんなのはどうですか?あんなのはどうですか?といろいろな提案をしてくれて、その「熱さ」も良かったです。
――田舎の平家が理想というのは、家族が増えても減っても夫婦が快適に暮らせるからなんですね。
そうなんです。いずれ子どもは出て行くので夫婦だけになる20年後も無駄のない家にしたかった。敷地の広さを生かした設計に満足しています。田舎らしいのびのびとした暮らしがこの先もできると思っています。
*

趣味の釣りに没頭できる大切な時間

――ご主人がどうしても欲しかったという趣味の部屋を見せてください。
どうぞ、釣り部屋です。釣り道具を並べて支度ができる部屋が欲しくて。
――竿とリール、ルアーがきれいに飾っていてお店みたいですね。
ソフトルアーとハードルアーを並べるラックはホームセンターで買って自分でつけました。引越しをして最初に手をつけたのがこの部屋です(笑)。それくらいうれしかった!竿を持ってリールにつけてラインを通し、仕掛けをセットする。この支度をする時間が最高なんです。
――戸を開けていると風が通りますね。
夏は涼しいですよ。ガレージにあるボートもそばにあり、道具の出し入れがしやすい。車でボートを牽引して白竜湖や灰塚ダムにブラックバスを釣りに行きます。
――ボートまであるなんて本格的ですね。
今はボートを改造中です。カーペットを貼り、バッテリーや魚群探知機を設置したり、クーラーボックスの置き場をつくったり、竿がきれいに並べられるように。材料を買って自作するのも楽しくて。
*

この先の家族の姿を想定した家

――お子さんが誕生したら、賑やかになりますね。
そうですね。すぐにリビングやホール、階段など家の中を子どもが走り回るでしょうね。すべてを大きくするのではなく、家族が集まるところやすれ違うところを広くしたので子どもとぶつかることないと思います(笑)。
二階の子ども部屋は今はひとつですが、真ん中を仕切れば二つに分かれます。だから入り口も二つ、クローゼットも二つあるんですよ。
もう一人子どもが増えても大丈夫です。中庭は子どもが自由に遊べるよう、今はグランドカバーで覆って木を植えただけにしました。いずれ子どもと庭いじりをしたり、年を取ってから工房を建てたり…。精神的なゆとりも感じる家なので、これから何をつくろうかとリビングでイメージを膨らませています。
*
Data:東広島市 H様邸
家族構成
夫婦(取材後、子ども誕生)
敷地面積
464.0㎡(140.3坪)
建物面積
174.91㎡(52.91坪)
竣工
2017年2月11日
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