JOURNAL

整形地の家 整形地の家 09

閉じた空間と抜け感。
サロンと住まいを分けつつ一体化

整形地の家 × サロンのある家

BEFORE 施工前

前面道路の向かいは川と山

広島市中心部から北へ車で約40分のところにあった売地。江戸時代に交通の要所だった街道沿いの周辺地域には
古い街並みや建物が残っている一方、スーパーや住宅も多く交通の便も良いのが特徴です。
売地に面した道路の向こう側には川があり山がそば立ち、視界が開け、もともと地形のいい好立地です。

中庭やテラスなど「抜け感」がいっぱい

61坪あるのでふくよかな敷地と言えますが、そこから店舗と3台分の駐車スペースを除くと1階の居住空間は16坪になります。
癒しの時間を過ごす閉じた空間のサロンと景色を生かした抜けのいい居住空間。
対照的ながら敷地を有効活用し、一体感のあるデザインにしました。
その中でS様が一番叶えたかった「抜け感」を作るために、狭小住宅の設計施工で用いる技術を多数取り入れています。
(ジューケン 一級建築士/吉川)

AFTER 施工後

自然と足が向くサロンの玄関

ーー道路から見える玄関からおじゃましましたが、サロンの入口だったんですね。

はい、お客様用と家族用で玄関を分けました。

ーーご家族用はサロンの玄関の反対側にあって道路からはまったく見えませんね。

吉川

アプローチと軒で非日常空間をデザインし、サロンに来られる方が玄関で迷わないような動線にしました。

ーー玄関が二つあるとは気づかず、自然とサロンの方へ足が向かいました。何のサロンですか?

女性専用のボディケアサロンです。産休明けに、この新居で再スタートします。

ーー間口の広い駐車場からサロン(8帖)の中に入ると、随分雰囲気が違いますね。

着替えてもらうので高い位置にスリット窓をつけて、空は見えるけれど外をあまり感じない空間にしました。

ーー外と遮断されて静かですね。

お客さんが仰向けになった時に照明の光が目に入らないよう、ダウンライトの位置もジューケンさんに考えてもらいました。

トイレはお客様も家族も共用です。ペーパーホルダーやタオルかけは妻が好きな真鍮にし、かわいくしました(笑)。

ーーあ、玄関のインターホンや屋号「IHATOV(イーハトーブ)」も真鍮でしたね!

山と川と空への「抜け感」が
余白に、そして居場所に

ーー次は住まいへ。サロンの閉じた空間とは対照的! 明るくて開放感抜群ですね。

とにかく「抜け」たかった! 抜け感にこだわりました。

吉川

1階は空、2階からは川も見えるように。抜け感重視の家です。

ーー1階はリビングに面した中庭(10.5帖)があって、吹き抜けの階段を上がって2階にはテラス(3.5帖)も。1階も2階も「抜け」てますね。

1階の中庭と2階にもウッドデッキのテラスがある家にしたくて。suumo広島の工務店ランキングにジューケンさんが載っていて「抜け感」のある実例に一目惚れしました。

吉川

その実例は、当社の近くに設置した看板「外も家になる 中庭リゾート」に使用した施主さんの家ですね。

家を建てるなら注文住宅にしたいと強い気持ちがあり、デザイン力の高さで迷わずジューケンさんに決めました。結果、実例と同じような中庭とテラスのある家になりました(笑)。

吉川

部屋でもなく外でもないという空間を2箇所作り、デザイン性を求め費用をかけるという意思決定をされたのがSさんです。

ーー中庭やテラスはどのような役割がありますか?

まだ使用目的はなくて、逆にそれがいいなーと。居場所がたくさんある、余白のある家です。

風に当たることもできるし、川の流れる音もいい。LDK(20.8帖)から川は見えないけれど音で感じられます。

ーー道路を挟んで川と山がありロケーションがいいから、どこにいても余白を感じます。お子さんが生まれたら中庭やテラスは遊び場にもなりますね。

はい。景色を見て寛げる居場所が複数できました。

衝立がちょうどよくて道路からは中庭も家の中も見えないから安心。プライバシーは守られています。

吉川

高さ3mある衝立は防音や防犯、プライバシー確保にもなっています。

夜は中庭をライトアップすると植栽のもみじにスポットが当たり、非日常感が出るんです。もみじの影が衝立に映えるし、夜空や山の雰囲気もよくて満足しています。

吉川

「中庭リゾート」効果、夜バージョンですね!

抜け感を後押しする動線、
家族も猫も暮らしやすく

ーー3ヶ月後に出産を控えているということで、家の中を移動するのにお腹がつっかえませんか?

まったくないですね。ゆとりを持って歩いています。

ジューケンの川原さんが家事動線やクローゼットの引き戸、階段の位置や手すりなど細かく調整されたので、とても快適に過ごしています。

ーー細かい配慮は、実施設計担当の川原さんらしいですね。お二人が並んで使える広い洗面台の扉に穴が空いているのは?

猫のトイレを下に置いたので、造作にして出入する穴を開けてもらいました。

洗面台の三面鏡も玄関の姿見も縁のないものにしたり、洗面台の蛇口を立ち上がりにしたりとスタイリッシュに仕上げてもらいました。

キャットウォークも提案してもらったし、ゆるやかな吹き抜けの階段では猫が走ってます(笑)。2階の踊り場の目隠しも猫が落ちない幅に間隔をとって設置してもらいました。

ーー2階のルーバーは目隠しなんですね。外から見ると無垢の木目が引き立ってましたよ。

吉川

敷地はふくよかな61坪ですが店舗兼用住宅のため、店舗と駐車スペースを除くと1階の居住空間は16坪と制限のある家づくりでした。その中で「抜け感」を出すにはどうしようかと考えましたが、動線の工夫や窓の取り方、デザイン性も含めて狭小住宅や変形地を多く建てていることがS様邸で生きています。

打ち合わせでは納得の行くまで川原さんが付き合ってくれました。こちらの要望を否定せず、いったん受け止めてくれるんです。そこから「できます」と言われたり、難しい場合は新たな提案をされ、ストレスなく進みました。

吉川

今回のテーマは「抜け感」だったように、施主さんのアイデアを無駄にしたくないんです。受け入れ幅が広いのは当社の特徴かもしれませんね。

ーー見学会では5家族が見に来られたようですね。

吉川

2組が成約されました。S様邸の中庭とテラスが決め手です!

嬉しいですね! 中庭とテラスという実例を見て僕もジューケンさんに決めたので(笑)。

ーー施主さんにとっても嬉しい「中庭リゾート」の連鎖はまだまだ続きそうですね。

Data:S様邸

家族構成
夫婦
敷地面積
201.85㎡(61.06坪)
建物面積
110.20㎡(33.33坪)
竣工
2025年8月29日

「整形地の家」の施工事例

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