JOURNAL

狭小地の家 狭小地の家 02

街中のビルに挟まれた
22坪の敷地

狭小地の家 × ハイスペックの家

BEFORE 施工前

両隣はビル、わずか4.5mの敷地幅

広島市の繁華街まで徒歩で約20分、バスも市電も通る利便性のいい街中。近くには公園や学校、病院、高層マンションも建っています。ビルに挟まれた敷地の幅は4.5mで、約22坪の狭小地を購入されたM様。
広島県外出身のご夫婦が広島市に住もうと決断され、コンパクトな新居に4人で過ごすM様邸をご紹介します

無駄のない空間とハイスペックな設備を完備!

栃木県出身で転勤の多いMさんが、広島市内に居を構えるーー。22坪で幅4.5mという限られた敷地には難題が多く、そこにMさんの理想を現実に落とし込みながら課題解決に向けて何度もミーティングを重ねました。
そして一年後、間取りに工夫を凝らし、気密・断熱も追求したハイスペックな家が完成しました。
(ジューケン 一級建築士/吉川)

AFTER 施工後

ジューケン最小幅、家の間口3.2m
そこに車を2台駐車!

ーーまず、玄関前に車が2台停まっていて驚きました。一台はワゴン車ですね。4.5mしかない敷地の間口に、よく2台も収まりますね。

以前は東広島に住んでおり、妻も私も車を持ち、そのまま乗っています。今後は電車通勤も考えています。いずれ車は1台にして、空いたスペースに子どもの自転車を置くかもしれません。

確かに間口は狭いのですがバック駐車は慣れましたよ。車を1台にしたらカーシャアリングを利用するのもいいですね。街中だから近くにあるんです。

吉川

狭小地で両隣にビルがある敷地は経験済みですが、M様邸は敷地の間口4.5mで、家の間口を3.2mにしました。ジューケンで一番狭いんです。(2025年4月現在)

それでも自宅の敷地に車があるから、頻繁に洗車できるのが嬉しい。

ーーでは、敷地との出会いを教えてください。

二、三年ごとに転勤があるので賃貸でいいと思っていたんですが、子どもの学校のことを考えて家を建てることにし、土地の資産価値を踏まえて街中の敷地を購入しました。

バス一本で繁華街に行けるし、近くには3つも公園があり、学校もそばにあって利便性が高いのが気に入って。

住んでから気づいたのですが、ここで育った若い人は県外へ出て、お年寄りが一人で住んでいたり、空いている土地が意外とある。近所は高齢者が多いので周辺のことを聞いたりしています。

ーー近所の方とも交流があるのですね。

はい。広島はいい町ですし、若い世代がどんどん来て活性化になれば。自治会で将来的な話ができるようになりたいですね。

ーー狭小地といっても資産価値は上がっていくでしょうね。

それを見込んで購入しました。ジューケンさんは広島の事情に詳しく、周辺環境や住宅ローンのことなど何かと相談しやすかったです。

吉川

街中の狭小地は難易度は高いけれど、設計次第でゆとりある空間を作ることができるし、資金計画や住宅ローンも含めてMさんに合ったプランを多角的にご提案しました。

開いて閉じる可変空間。
可能性が広がる使い方

ーーコンパクトで快適な家ということで、1階から見せてください!

玄関を入ってまず多目的ホールがあります。廊下にはしたくなかったので、造作の机とピアノを置いて子どもたちが勉強したり楽しむための多目的空間です。

ーー多目的ホールの隣はカフェスペース? 客間ですか? ギターもありますね!

お客さんが寝泊まりできる客間です。客間と多目的ホールは仕切れるんですよ。扉を開ければ音楽ホールのようにも使え、私はギターを、子どもたちはピアノを弾きます。

吉川

多目的ホールには造作の机を取り付けたのでスタディコーナーとも言えます。また、仕切りで分けると客間と多目的ホール(スタディコーナー)で部屋が二つに。仕切りの扉を開くと、広くなった客間兼音楽ホールになります。家族それぞれに合った使い方ができるという意味での多目的ホールです。

ーー素敵な空間! 両隣はビルですけど、防音対策はされたんですか?

気密性の高い家なので音が漏れにくいんです。気兼ねなく演奏できますよ。

吉川

気密・断熱を追求するのがMさんのポイントでした。24時間計画換気(第1種)にし、気密と断熱を組み合わせた熱交換率の高い、高性能な設備や断熱材を選定しました。冷暖房は一般住宅には珍しいビルトインを導入しています。

気密・断熱はYouTubeでかなり調べ、現場監督の森下さんおすすめの仕様にしました。気密測定もして、高気密は実証済みです。

吉川

当社の現場監督・森下は「住宅外皮マイスター」でもあり、外壁や天井、屋根、床、玄関、窓などの断熱構造や気密性能に関する専門的な知識を持っています。

ーー空間を多目的に使え、「住宅外皮マイスター」お墨付きの断熱・気密に優れた家なんですね。

多目的ホールの奥にも部屋があるんですよ。

ーーこの部屋は天井が低いですね。

吉川

ここはロフトなんです。中2階のように部屋の少し上に作る空間を一般的にロフトと呼びますが、じつはロフトは下にも作ることができます。天井高は1.4mで畳を敷いて。納戸のような自由度の高い和室です。

限られたスペースを有効活用したくて、一つの目的に一部屋ではなく、スペースを自由に使えるよう効率のいい間取りにしてもらいました。

吉川

空間を確保しながら広がりのある間取りにしました。単一としても合わせて使っても。まさに可変する空間です。

ーー可変する家! おもしろいですね。

コンロや空調、設備に迷ったら
JUKENユーザーが教えてくれる!

吉川

ロフト(和室)は0.5階になっていて、この上をスキップフロアにし、上の階の洗面台につながるようにしました。

ーーリビング・ダイニングにキッチン、パントリー、ユーティリティールーム、トイレにお風呂、脱衣所には洗濯機と乾燥機があり、洗面台にクローゼットも。床面積約12坪とは思えない充実ぶりですね。

リビングとお風呂の動線を短くしたくて。この階だけで暮らしが完結します!

ーーキッチンのある東側は明るいですね。通り沿いなのに車の騒音が聞こえないのは気密性が高いから?

コンロは「デリシア」にしました。料理のバリエーションが広がり、子どもたちもよく食べるようになったんです。

ーーユーザーの声が聞けると参考になりますね。

吉川

施主さんに感想を聞く場合は、タイミングやその方の都合を配慮した上で電話することもあります。
建てた方がこれから建てる方へ、私が橋渡しになれば。いい情報は「順送り」です! できる限り先手を打った情報をお伝えできればと思っています。

たくさんの施主さんといい関係を築かれているのを実感しましたね。

ーー最後に、今お子さんが勉強しているユーティリティールームとは何ですか?

吉川

洗濯場やアイロンをかけたりする家事室をユーティリティールームと言いますが、造作のカウンターを長さ2mくらいにしたことで、二、三人が座れるスタディルームとして使えます。

料理している間は、キッチンの後ろにあるスタディルームで子どもたちが宿題や折り紙をしています。

ーーコンパクトな空間の中に汎用性も実用性もあり、「使い方は一つではない」住まいですね。

吉川

狭小地という限られた空間に夢を詰め込むことができたのは、Mさんと家づくりのプロセスを一緒に歩めたから。
始めは要望を聞きながら当社で形にし、主役交代(お引渡し)してからはMさんが「空間の有効活用」を暮らしの中で建設的に実践されています。

みると図面上の数字のような狭さは感じません! 手に届く範囲に揃っているのもいい!

かえって掃除がラク。子どもがおもちゃを散らかしてもすぐに片付きます!

のテラスではバーバキューをしたり、夏はプールも出しました。家族でやりたいことをやる! 空間の有効活用続行中です。

Data:広島市中区M様邸

家族構成
夫婦+子ども二人
敷地面積
75.61㎡(22.87坪)
建物面積
74.98㎡(22.68坪)
竣工
2024年1月21日

「狭小地の家」の施工事例

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