JOURNAL
変形地の家 04
26坪の狭小・籏竿地が 終の住処に変身
変形地の家 3階建ての家
「旗竿地」で、入口は車一台分
広島市の太田川と天満川に挟まれた中洲。この地域は住宅や工場、学校、運動公園もあり、平日は仕事に、休日は家族連れが訪れる町です。その河川敷そばにある家を解体し、26坪の敷地に
新築を建てたI様。隣には大きな工場があり、車一台がギリギリ入れるくらい間口の狭い旗竿地が終の住処に生まれ変わった家をご紹介します。
「暗くて寒いくてジメジメ」が
明るくて暖かい3階建てに!
敷地に通路部分が加わった、旗と竿がくっついたような形状の「旗竿地」。しかもI様邸は、26坪の狭小地。ここに建つ築50年の家は暗くて寒く、カビ臭くなっていました。
その家を取り壊し、新たに2階建てをご希望されていたI様。話し合いを重ねて納得の3階建てにした結果、目の前の河川敷が気持ちよく広がり、体も心も満たされる空間になりました。
(ジューケン 営業/太田)
変形地も狭小地も3階建ても
設計デザインで「納得」に変わる!
ーー旗竿地と聞いていましたが、入口の幅は車の横幅より少し長い程度。その横を通って玄関に入るのですね。
建て替える前は車が停めにくくて。どうしたら入れやすくなるかは相談しました。
ーージューケンからどんな解決案が出てきたのですか?
敷地は工場と民家に挟まれているので限られたスペースしかありません。入口は広げられないけれど、角度を少し変えたり、隣の家のブロック塀を低くするとバック駐車ができ、2台とも停めやすくなるということでした。
ーー隣のブロック塀を低くしたのですか!?
はい。ジューケンさんも一緒に交渉し、お隣さんに了承を得ることができました。
難しい敷地を引き受けてくれる工務店を探しまくったかいがありました(笑)。狭小地や難易度の高い家を引き受けてくれるジューケンさんに決める前の下調べには、時間をかけました。
サイトや雑誌、YouTubeも見て、ジューケンさんはおもしろそうだと思ったんです。
ーー建て替え前はどんな家だったんですか?
かつては母が暮らしており、私たちも越してきましたが……。築50年くらいのカビ臭くて暗い家でした。
まったく日が当たらず、とにかく寒くて。長女が独立したのを機に、私たちの終の住処を建てることにしました。
ーー26坪の狭小地で車が入れにくく、暗くて寒い。そんな家を取り壊し、どのようなコンセプトで新居を提案されたんですか?
始めに現地を見て驚きました。元々古い狭小の建物が密集しているエリアで、I様の家もまさにそれでした。
まずは現状のお困りごとを一つ一つ伺って、「たくさんある問題点を多角的にクリアしながら暮らしやすい家」を目指して基本設計に入りました。
趣味も家事も仕事も
3階建てにすることで充実!
ーー3階建てに対してどのようなイメージを持っていましたか?
狭小住宅は3階建てが多いですよね。できれば2階で納めたかったんですが、駐車場の問題があったので。
以前の家より少しでも暖かくて日当たりが多少でもよくなれば3階にしても……。
ーー3階建ては全面的に賛成ではなかったんですね。実際に住んで印象は変わりましたか?
明るいですよねー!今までにない快適さを実感しています。過ごしたい空間になりました。
南側は工場で窓をつけることはできないにも関わらず、「暗い寒い」が解消できてよかったです。エアコンとこたつで十分暖かいのがうれしい。
ーー改築とは言っても敷地は変えられないのに、快適な暖かさを確保できるんですか?
そうですね。Iさんの暮らし方やご要望、周辺環境を総合的に考慮した結果、3階建てが一番理に適うのではないか、という結論になりました。
実際に1階から3階まで抜ける吹抜けが、温熱環境的にも採光的にもしっかり働いています。
ーー各階の用途を教えてください。
1階は玄関にトイレ、主寝室(7.5帖)と夫の作業スペース(3帖)。2階はLDK(16帖)にランドリールーム(3帖)、トイレ、脱衣室とお風呂。3階は子ども部屋がふたつです。
ーー作業スペースでは何をされるんですか?
釣りや日曜大工、バイク、機械いじりが趣味なので、汚れてもいいように土間にしました。休みの日は、酒を飲みラジオを聴きながら作業部屋でゴソゴソと(笑)
ーー作業部屋の天井に雲の柄!?
壁はレンガのクロスを。雲とレンガでマリオブラザーズの世界にしました!
壁と天井は一度却下したけれど押し切られました(笑)
駐車場からすぐ作業部屋に入れるよう戸をつけ、道具の出し入れをしやすくしました。釣りから帰った夫は、外に設置した流しで捌いています。
ーー奥様は2階のLDKで過ごすことが多いですか?
仕事を持ち帰ることもあるので私も作業スペースがほしくて、リビングの一角に作りました。
ジューケンさんの事例に、Rの壁をマグネットクロスにされた家があったので参考にして。2階は私が動きやすい設計にしてもらいました。
ーー部屋の一角に作業スペースを設ける事例はよくあるんですか?
どのような使い方をしたいかをベースに配置やサイズ感を検討します。
I様の場合は家事と並行するシチュエーションもあるため、洗濯と料理、仕事、休憩がワンフロアでできる配置にしました。
老後のことも考えた終の住処は
リフォームしやすい間取りに
ーー1階から3階の吹き抜けと大きなガラス窓が東側にあり、明るいうえに眺めもいいですね。
川と遊歩道を眺めながら、ぼーっとするのに最適ですよ。
以前から眺めはよかったんですが、窓が大きくなったことで、この景色が癒しになるとは思わなかった!
猫も朝からずーっと外を気持ちよさそうに眺めています。階段に座って一杯飲むのもいい(笑)。お風呂も広くなり、外を眺めて浸かるのも気に入っています。
ーー「終の住処」というのは、どの点を意識されたのですか?
将来的には、吹き抜けにホームエレベータをつけることも想定しています。
ーーお二人とも福祉関係の仕事をされているから、 シミュレーションができているんですね。
「もし足が不自由になったら」「車椅子になったら」と想定した間取りにしました。
だから1階を主寝室にし、夫の作業部屋は台所としてリフォームする可能もあります。お風呂はデイサービスで入ればいいので。
ーー3階のふた部屋はどうなるんですか?
今は3階の一部屋を次女が使っています。独立した娘たちが帰省した際に寝泊まりする部屋にします。
Iさんは「終の住処」として建て替えされたので、打ち合わせでは将来的なシミュレーションもしました。エレベーターを付けたり、部屋を用途ごとに使い分けたり。
将来を見据えての家づくりはとても大事ですよ。
ーージューケンはリフォームの相談もできるんですね。
もちろんです。 住宅は資産的側面もあります。将来を見据えた計画のお手伝いもします。
お金を持って死ねるわけではないので、「終の住処を建てる」という価値のある使い方ができたと思っています。
Data:広島市西区I様邸
- 家族構成
- 夫婦+子ども一人
- 敷地面積
- 85.97㎡ ( 26.00坪 )
- 建物面積
- 91.91㎡ ( 27.79坪 )
- 竣工
- 2023年11月1日
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