JOURNAL

整形地の家 整形地の家 05

空に近い坂の絶壁に建つ家

整形地の家 × 急傾斜に建つ家

BEFORE 施工前

急な坂や階段、石垣に家。
七曲ゆえに空いていた敷地

かつては軍港で栄えた呉市。海側の平地は海軍をはじめとする施設があり、軍関係者や住民は山側の急傾斜に住まいを構えていました。現在も山に向かって坂や石垣が残る懐かしい景観をなす敷地に目をつけたT様。土地購入からジューケンが請け負い、急傾斜に建てたT様邸をご紹介します。

山側から入る光をどう入れる?
得体の知れない敷地に挑戦!

山裾ならではの急傾斜地区。石垣が積まれた絶壁に建っている家々は、呉ならではの絶景です。しかし、T様が気に入られた敷地は外から見ると絶景ですが、南側から光を取り入れようにも山の影になってしまう……。
光をどう取るか? 目線が気にならない開放的な空間を設計するには? 難しい挑戦でしたが、ジューケンらしい家ができました。
(ジューケン 一級建築士/吉川)

AFTER 施工後

「絶壁に家が建つの?」
1回目の設計図で不安を払拭!

ーー長くて細い急な階段があったり、山の坂に沿って家が建ってる! 見慣れない風景にワクワクしながら歩いてきました。この敷地、よく見つけられましたね。

この坂を上がると実家があるのですが、ここは数年前から売りに出ていたんです。

結婚当初からマイホームを持ちたくて、住宅展示場をめぐるのが趣味になっていました。セミナーにも参加したり。展示場に行きながら、間取りや家具のイメージを膨らませたり。どこに建てるのかは決めていませんでしたが。

ーーこの坂の町は、なじみがあるんですね。

だけど、ここに家が建つの?と思っていました。今は拡張されましたが、以前は七曲の道だったし。狭いイメージしかありませんでした。

家を建てると決意した後、妻の実家に行くためにこの道を通ったんです。そこで「ここに土地があるじゃん!」と目視で購入を決めました。
それで検索してジューケンさんを知って話を聞き、土地購入から依頼をしました。

吉川

ここは敷地71坪で呉駅から徒歩で10分くらい。景観がいいから人気のある地域だと思っていたけれど意外と安くてびっくりしました。

絶壁だから(笑)

ジューケンさんが売り主と交渉し、さらに安くなりました(笑)。
絶壁に家が建てられるのかな?と思っていたけれど、ジューケンさんにお願いしようと即決しました。

ーーなぜ即決されたんですか?

一発目の提案に魂がこもっていたからです!
私も営業をしているので一瞬でわかります。一生に一度の買い物だから私たちのことを一番に考えてくれるかが重要です。それがジューケンさんでした。

吉川

お二人の話を聞いてから設計図を作りますが、初めのプランが基軸になり、具体的な設計にかかりました。

吉川さんの提案は斬新で衝撃的だったので。一発でパーン!と決めました。

セオリー通りにいかなくても
工夫次第で明るい空間に

ーー周囲の家はほとんど崖に建ってますね。上の家からリビングが丸見えになりませんか?

明るさや窓の位置、上の家からの目線は、吉川さんがいろいろ考えられ、ベストな間取りを提案していただきました。

吉川

光が入る南に山があるので、セオリーで言えば光が入りにくい家なんです。
そこで山の下にあたる北側にデッキスペースを設け、はきだし窓をつけることで北側の空間を開放的で明るくしました。

ーー光が取りにくい方角にリビングがあるとは思えない見晴らしですね。

地形の特性も考えていただいて。そこがオーダーメイドの注文住宅ならではですよ。

津妻

建売住宅を主に見ていましたが、プライバシーや周りの環境に適合しているとは思えなくて。

吉川

山側に大きな開口を作ると光は入りやすいけれど、上から見下ろされるのでプライバシーは守られないでしょうね。

ーー高窓やスリット窓の配置やサイズも、プライバシーを守りながら光を取り入れるためですか?

吉川

そうですね。スリット窓を二段にすることでプライバシーを守り、光が入り、空も拝めます。
坂の上に家がなければ吹き抜けの上に大きな窓をつけるのですが。
T邸の場合は、家の中が丸見えにならないようスキップフロアのある吹き抜け部分に二段のスリット窓を設置しました。

ーー外からは絶景だけど、家の中が暗ければ住む人にとってはマイナスですからね。

吉川

光と同調させるような空間にしたのがポイントです。
Tさんの場合は機能的に動ける家事動線を要望されたのもあり、得体の知れない土地に、光と動線を加味して設計したので難易度は高かったですよ(笑)

考え抜かれた動線で
朝の準備も家事も短縮に!

ーー共働きのTさんは、時短になるような家事動線を望まれたそうですね。

子どもが3歳と5歳の手がかかる時期なので。賃貸に住んでいた頃は朝の準備にバタバタしていました。

リビングの棚にはカバンを置き、クローゼットの棚には制服を、キッチンではお弁当を作って。子どもの朝の準備は、この三角形で完結できます。家事の時短になりました。

余裕を持って準備できますね。機能的な家事動線であると、改めて実感しています。

ーー家事動線はどのように設計されたのですか?

吉川

Tさんはキッチン用品や家電の置き場など具体的なイメージを持たれていたので、動きと物が機能的に連動するように、そしてジューケン品質も保てるようデザインしました。

ーーリビングをはじめどの空間にも収納棚があり、BOXにはラベリングがしてあるので、仕舞う場所がよくわかります。

家具を置く代わりに造作の棚にしました。家事動線や水回り動線上に棚があります。

妻が育休中だったこともあり、どこに何を置くかは設計段階で細かく決めていき、用途を明確にしていきました。

吉川

家族の一日の動きをヒアリングしたうえで、忙しい朝でもスムーズに動ける設計にしています。

ーー動線上に棚があることで、お子さんの朝の準備は三角形の動線で完結できるのですね。

夕食時には、キッチン周りに三角形の動線ができるんですよ(笑)

予想外の三角形です(笑)

ーーどんな動きをされるんですか?

スキップフロアに上がる階段の真ん中から、子どもたちがつまみ食いをするんです。調理中の手元を見て、階段でつまみ食いをし、用意ができたらテーブルにつく。
キッチンと階段とダイニングの三角形が夜の動線になりました(笑)

料理をする手元が見えるっていいですね。夕ごはん間際になるとみんな階段に集合です(笑)

ーー絶景に気を取られてしまいますが、家の中は家族が動きやすい快適な空間になっているんですね。

家の中が大好きすぎて、日中は早く家に帰りたくて仕方ありません(笑)

Data:広島県呉市T様邸

家族構成
夫婦+子ども二人
敷地面積
236.72㎡ (71.60坪)
建物面積
89.84㎡ (27.16坪)
竣工
2023年10月10 日

「整形地の家」の施工事例

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